オーバーホール不要の高級時計ってあるの?

   2016/01/12

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私はよく友人などからオーバーホール・修理の相談を受けています。

大体は「どこの店でやればいい?」とか「おすすめ教えて」とかが多いんですが、まれに「オーバーホール不要の高級時計ってないの?」という質問が飛んでくることがあります。

その質問の裏には、「オーバーホールとか高ぇーし面倒くせぇーよ!もっと楽できる高級時計ないのかよ」という意図が見え隠れします(笑)

これについて私なりの考えを書いてみようと思います。

高級時計であればオーバーホールは絶対必要

高級時計、つまりオメガやロレックスといった数十万する時計の場合、オーバーホールは必要不可欠です。

まず機械式時計(自動巻き・手巻き)が必要なのは分かりやすいと思います。ゼンマイなどで動いているので使うほどに部品は摩耗し、潤滑油は劣化していくからです。

気になるのはクォーツ式です。電池を動力源にしているので電池交換くらいしか必要ないんじゃないかと思われるかもしれません。しかしそれは誤解で、クォーツ式であってもオーバーホールは必要です。

クォーツ式も動力源こそ電池ですが実際に針を動かしているのは歯車などです。ですから機械式と同様に、部品の摩耗・潤滑油の劣化がありますし、そに加えて電池の漏液の可能性もあります。

さらには外部環境からの不具合もあります。携帯電話やTV・パソコンなどの磁気に影響を受けることもありますし、雨や水没による水濡れの可能性もあります。

ですからクォーツ式といえどもオーバーホールは不可欠です。長く使い続けるためには電池交換のタイミングなどでオーバーホールをするのがいいでしょう。

【番外編1】数万円の時計ならオーバーホールは実質不要!?

私の考えでは1万~5万円くらいで買える時計はオーバーホールの必要がありません。

それはメンテナンスなしでも使えるという意味では決してなくて、オーバーホールに2万円~払うくらいなら新しい時計を買ったほうが安いと思うからです。

ある意味オーバーホール不要とも言えます。

【番外編2】ソーラー・電波時計の場合はメンテナンス不要で使える?

ソーラー時計に関してはあまり詳しくないのですが、動力源が光エネルギーであるので充電不足だと時刻やカレンダーがズレることもあるようです。

また、ソーラー時計といえども電池の寿命はあるようで、電池交換がまったく不要という訳でもないようです。

さらに言えばクォーツ式と同じく外部の磁気や水濡れからも影響はあるでしょうし、メンテナンスを何にもしなくても50年100年使えるというのは違う気がします。

まとめ

基本的に時計はオーバーホールのように分解してそうじするお手入れが必須です。精密機械なのでこれは仕方がないことです。

しかしそれでもメンテナンスが面倒だという人は20万円の時計を買うのではなく、5万円以下の時計を4本買ってはいかがでしょうか。5万円の時計だからメンテが不要というわけではありませんが、壊れても多少諦めがつきます。同じ予算であってもより合理的に使えます。

ただ、あくまで管理人個人の意見ですが面倒がらずちゃんとお手入れしてほしいと思っています。

時計はあくまで消耗品です。でも決して使い捨てではありません。

だからこそ使っている本人がメンテナンスをしてあげないといけないと私は思っています。良い物をできるだけ長く大切に使う。それが本当の時計好きのあるべき姿です。

私達の手で定期的なメンテナンスをしてこそ時計は、使い捨ての消耗品から嗜好品へと昇華するのではないでしょうか。

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コメント一覧

  1. アキヤマ モリヨシ より:

    二・三年前にダンヒルのリューズがすり減った時計を、福岡市内の老舗時計店へ持ち込み、オーバーホールとリューズ交換をしてもらってから、時計のメンテナンスに興味が出てきました。以降、ネットで調べた博多区の時計店に、古い時計ばかりを持ち込み、見積りやオーバーホールをお願いしています。他店との比較も必要と思っていますので、非常に参考になりました。

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