水濡れ故障を防ぐ!正しい防水機能の知識をあらためて紹介する

 

機械式時計はとても繊細にできているため取扱いには注意が必要です。中でも水濡れは故障の大きな原因です。

8月に入りこれから夏本番といったところで、海やプールなどのレジャー施設にいくことも多くなるでしょう。また、雨や洗顔などの水はねなど日常生活の水濡れリスクもあります。

そういったことを防ぐために時計の防水性能は日々進化してはいます。進化してはいますが、私たちがそれを正しく理解していなければ意味がないので、ここではそのことについて少しお話します。

時計の防水性能を示す:「WATER RESISTANT」

時計の裏には「WATER RESISTANT」または「W.R.」と書かれていることがあります。たとえば私が所有しているとあるブランドの時計にはWATER RESISTANT 10barと書かれていますが、これは日常生活を送る上での防水機能(10気圧)を備えているという表示です。

また、別のオメガの時計には「300m/1000ft」の表示があります。これは水深300m(≒1000フィート)までの潜水に耐えられる防水性を意味しています。

オメガのダイバーズウォッチの防水表示

これらの指標はJIS(日本の団体)とISO(国際的な団体)に基づいた防水表示です。分類は基本的に以下の表のとおりとなっています。

防水時計の性能表示
非防水時計 WATER RESISTの表示なし 防水機能なし/水濡れに注意!!
JIS1種防水時計 WATER RESIST
W.R.
2~3気圧防水
日常生活での汗や洗顔のときの水滴、雨などに耐えられる
JIS2種防水時計 WATER RESIST ●BAR
WATER ●BAR RESIST
W.R.●BAR
5~20気圧防水
日常生活の水濡れに加え、水上スポーツや素潜りなどに使用できる
JIS1種潜水時計 AIR DIVER’S ●m 100m~200m防水
水深●mまでの耐圧性と長時間の水中使用に耐える防水性を備える
JIS2種潜水時計 HE-GAS DIVER’S ●m 200m~1000m防水
水深●mまでの潜水に耐える防水性を備える

参照:http://www.jcwa.or.jp/time/qa/qa08.html

この表でとくに注意してほしいのは、防水時計における「10気圧防水」と潜水時計における「100m防水」の違いです。水深100mではおよそ10気圧かかることを知っていれば、どちらも同じ性能だと思うかもしれません。しかし実際は大きく違うのです。

たとえば防水時計の「10気圧防水」というのは「静止状態で100mまでの水圧(10気圧)に耐えられる」という意味です。あくまで静止状態の話なので、100m地点にいくまでに腕をかいて泳いでいたら簡単に水深100mを超える水圧がかかってしまいますから水泳やスキューバダイビングには当然使えません。

一方で潜水時計の「100m防水」は水深100mで使用できることを意味します。ゆえに潜水時計≒ダイバーズウォッチと呼ばれ、プロのダイバーなども愛用するような本格派の時計なのです。

SEIKOの公式ホームページにある防水性能の表も分かりやすく個人的におすすめです。

日常生活防水の時計はどう水濡れに対処すればいいか?

ダイバーズウォッチをお持ちの方なら日常生活の水濡れで壊れることはありませんので安心してください。また非防水時計をお持ちの方は水濡れそのものがアウトなので一切水に濡れないように注意するだけです。逆にシンプルです。

しかしJIS1種防水時計の時計を使っている方は最低限の防水機能しかついていないため、水濡れトラブルとうまく付き合わないといけません。しっかりとケアしないと故障の原因を作ってしまいます。

  • 汗や雨 → 問題なし
  • 洗顔時の水滴 → 問題なし
  • コップの水をこぼして時計にかかった → タオルで拭きましょう
  • 激しい土砂降りの雨 → 腕時計を外しましょう
  • 水上スポーツ → NG
  • 素潜り → NG
  • スキューバ → NG

ちなみにお風呂や温泉に腕時計をつけたまま入るのは絶対NGです!たとえ潜水時計(ダイバーズウォッチ)でも、です!防水はあくまで”水”を対象に作られており”お湯”は想定外です。

以上のことをよく理解して腕時計を大切に、末永く使っていただけたらなと思います!

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