機械式時計は面倒だ。だが、その手間がかかる感じがいいよねという話

   2017/04/07

この前、10年来の知人とひさびさに再会しました。互いの身の上話に花を咲かせて、一息ついたところで知人から「ところでそれなんの時計?」と聞かれました。

「ロレックスだよ」と私。「へぇーすごいね」と褒められ、そこから時計談義が盛り上がりました。どうやら彼はロレックスに興味があるようで色々質問されたのですが、とくに興味津々だったのがロレックスが機械式時計ということ。クォーツ式を愛用する人にとっては未知なる体験のようでした。

「機械式って面倒くさそう」

これ、過去に何回か言われたことがあります。

そもそも機械式時計ってなんのことか分からないという人に多いのですが、説明してあげると「うわっメンドくさ!」と言われます。

しかし、機械式時計の魅力はその面倒臭さにこそあると思うのです。

ここでは私の機械式時計への想いを熱く語りたいと思います。ただの雑記なので役に立つ情報はまったくはいっていません(笑)

手間がかかる=愛着がもてる、という図式

昔から手間がかかる子ほどかわいいと言います。これっていろいろ世話をしてあげているうちに情が湧くからだと思うのです。ペットの犬とかも毎日散歩してご飯あげてとやっているうちにめちゃくちゃ愛おしくなります。機械式時計も一緒です。

針が止まったらゼンマイを巻いてあげないといけませんし、しばらく使わずに保管していたら時間は止まっちゃうしで手間がかかります。でもそうやってお世話をしてあげているうちに愛着を持てるようになるんです。

私がはじめて奮発して買ったのは「オメガ シーマスター」です。当時は社会人なりたての小僧でした。
一ヶ月分の給料くらいの金額の時計だったのでそりゃあもう大事に大事に使いました。保管の方法にも気を遣いましたし、キズがついたりしないように使っていました。

そうやって大事に使っていた時計は今でも現役ですし一番愛着がある時計です。

歯車ってなんかいいよね

なんか分からないですけど歯車って好きなんです、私。ひとつの歯車が回りだすとその動きが連動して次の歯車が回りだし、そしてそれがやがて時を刻む。そういう動きはとても美しいですし神秘的です。

ロレックスの部品は300以上とも言われています。それらの部品がひとつもムダなく、電池やモーターなどの動力源は一切なくて、すべてゼンマイなどとなってあの小さいケースの中に収められていると考えるとゾクゾクしちゃいます。

歴史を知ることで深みは増す

あと時計の作られた歴史を知ることも大事です。たとえばエクスプローラーⅠは英国ヒマラヤ遠征隊によるエベレスト登頂のため、-20℃の中でも正確に時を刻めるように耐久性の高い機械式時計として作られました。当時まだ1953年のことです。

そのような日本でいう戦後間もなくの時代にはすでに今の時計の基礎となる部分がほとんど完成していたんだなと思うとただただ驚くばかりです。その後の進化はムーブメントの高速化・高精度化なので劇的に変わることはなくなっています。

そんな進化の歴史を辿るだけでちょっと愛着を持てるようになります。

儚いものほど美しい。侘び寂びの心を感じる

日本には侘び寂びという独特の感覚がありますが、機械式時計の魅力はまさにそれです。

職人さんが一個一個手作りで作っているもので、大量生産されたコピー品にはだせない「味」が機械式時計にはあります。

値段が高くて手間もかかるしちょっとしたことで壊れる。普通に考えたらそんなものは不便でしょうがないかもしれませんが、いつか儚く消えるものほど趣を感じてしまうんです。

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