機械式時計を「生涯現役」で使うために、日々のメンテナンスで気をつけていること

   2017/04/07

一生モノの腕時計を買うぞ!

オメガやロレックスの時計を購入したときそんな気持ちではありませんでしたか?私がはじめてオメガ シーマスターを購入したときはそうでした。

社会人になった記念として一生使える時計を、定年退職するときも腕に巻いていられるような時計を買おうと思っていました。機械式時計であれば一生使えると聞いていましたから。

とはいえ数百もの部品からできている精密機械なので、10年以上使い続けているとムーブメントの劣化やパーツの摩耗などが起きてしまいます。

しかし日々のメンテナンス(手入れ)を怠らなければ何十年もつかえる時計になるのです。めざすは「生涯現役」の時計。

ここでは私が実際にやっている手入れも含めて、日々のケアのやり方を紹介していきます。

時計の大敵は「高温多湿」「磁気」「衝撃」など

時計を長く使うためには「いかに適切な状態で時計を保管するか」が重要です。時計をはめているときよりも、腕から外して置いておくときに気をつけなければいけません。

その中でもとくに気をつけるべき時計の大敵があります。

▼こんな保管場所には気をつけよう!

1、高温なところ

2、温度差が激しいところ

3、湿気があるところ

4、ホコリっぽいところ

5、直射日光があるところ

6、磁気を発するものの近いところ

7、水濡れの危険があるところ

8、火に近いところ

9、高いところ

特に注意してほしいものをいくつかピックアップします。

●温度差

気温5℃~35℃が適切な環境だと考えてOKです。時間精度もこの範囲内であれば大きく変化しません。

機械式はゼンマイで動くため気温差によって部品が伸びたり縮んだりします。その結果、高温であれば時刻が遅れがちになり低温であれば進みがちになると言われています。

日によって多少のズレはあるでしょうが、気をつけるべきは気温そのものというより温度差です。

たとえばダイバーズウォッチの場合は防水ということもありお風呂やプールなどでも使えると思われるかもしれません。防水という意味では大丈夫ですが問題は極端な温度の変化です。

熱いお風呂やシャワー、サウナ、水風呂などで一気に温まったり冷えたりすると部品が劣化していきます。お風呂のお湯などで潤滑油が流れることもあるそうです。

なので時計を保管するときは適度な気温であることはもちろん、温度差が少ない環境を選ぶようにしてください。

●磁気

テレビ、パソコン、スマートフォン、タブレット、スピーカーなどといって電子機器は磁気を発しています。これらの近くに時計を置いておくとその磁気によって精度に異常をきたすことがあります。

たとえば帰宅したらスマホと時計を外して一緒に机の上に置いておく人も多いでしょう。これは非常によくありません。

磁気は目に見えないため軽視しがちですが確実に時計に影響を与えています。磁気の近くに時計を保管しておくと突然、時刻がずれるようになったり止まったりすることがあるでしょう。

機械式時計の場合はクォーツ時計と違って、磁気の影響を一度でも受けてしまうとたとえ磁気から時計を話したとしてもムーブメントの内部に影響が残り続けて精度に異常がでます。

もとに戻そうとしたら脱磁器にかけて磁気を除去しなければいけないため、磁気を避けるというのはとても切実な問題なのです。

●衝撃・振動

機械式時計はとても精密なため「衝撃」に弱いです。そのため保管場所として「落下の危険がある高い場所」は避けた方がいいでしょう。

同様に振動がある場所も保管場所として適しません。

時計の保管場所は専用ケースにいれておく

腕時計の適切な保管場所は「湿気・ホコリが少なく温度差の小さい日陰」が理想です。常温で磁気や振動、直射日光などがなければどこでも大丈夫です。

ただしムキ出しで置いておくのではなく必ず専用のケースにいれて保管しておきましょう。落下・湿気・ホコリなどから守ってくれます。

私は日本ロレックスで購入した際についていた化粧箱が頑丈で気に入っているのでそれに入れて保管しています。

時計の扱いにも注意!耐用年数は大きく変わります。

時計の寿命を縮めるのは温度や磁気などの環境だけではありません。日々の使い方やお手入れなどにも影響されるのです。

たとえば自宅に帰ってきて時計を外すとき、硬い机の上にコンっと時計を置いていませんか?なんでもない行動のようですが衝撃に弱い機械式時計には問題アリです。

時計を外すときは必ず専用のケースに入れる。ケースを持っていない場合は写真のような時計拭きの上にやさしく置くようにしましょう。

また時計を一日中腕にはめていると汗をかくこともあります。密着した部分から水分がはいっていき部品がサビてしまう可能性も十分考えられます。なので時計を外したらマイクロファイバー素材のクロスなどで丁寧に拭くようにしましょう。

日々の雑な扱いで時計はだんだん調子が悪くなっていきます。細かいことですがこれらの積み重ねによって一生使えると時計は出来上がるのです。

日常生活でうっかり時計の寿命を縮めそうなシーンBest.10

・雨が降ってきたとき
・屋外でテニスやゴルフなどスポーツをしてるとき
・雪がふってきたとき(ゆきだるま)
・パソコンをやってるとき
・帰宅してスマホの近くに時計を置く
・料理をしながら
・バッグに入れっぱなし(留め具)
・テレビやスピーカーの側に置く
・ダイニングテーブルの上に置く(水をこぼす可能性あり)
・風呂に入るとき脱衣所で外して置く(湿度)

機械式時計をしばらく保管するときは1ヶ月に1回手巻きして動かすこと

時計を何本も持っている方は「この時計はしばらく使わないから閉まっておこう」と思うこともあるでしょう。そういう時は1ヶ月に1回は手巻きして動かすことを心がけてください。

なぜそんな面倒なことをするかというと、ずっと動かさないで置いておくと油が固まって劣化してしまうからです。

定期的なオーバーホールも忘れずに

日々のメンテナンスはもちろん大事ですが、忘れてはいけないのは定期的なオーバーホールです。

定期的に時計を分解して油をさしたりパーツを交換したりするのは必要不可欠なこと。いくら日々のメンテナンスをがんばってもこればっかりはやらない訳にはいきません。時計を一生使い続けたいなら惜しんではいけません。

時計を一生使い続けるというのは簡単な道ではないです。買っておわりではないからです。

ですがこうやって毎日メンテナンスして、定期的にオーバーホールして状態を確認していると自然と愛着が湧いてくるものです。まるで生き物を飼っているかのような感情が湧き上がるのです。

一人でも多くの人がこの記事をよんで時計を大切にしてくれればと思います。

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