腕時計のオーバーホールはなぜ1か月もかかるのか?

   2017/04/10

20社以上の時計修理業者に見積もりを出して気づいた3つのこと」という記事の中でもふれていますが、時計をオーバーホールに出すと終わるまでに1ヶ月かそれ以上かかります。

これはどこに出そうが持ち込みしようが同じです。たとえ正規のお店であっても早くなりませんし、それどころか正規店ほど遅い傾向があります。スウォッチ・グループに見積もりにだしたときは2ヶ月かかるといわれました(汗)

でも一体どうしてこんなに時間がかかんでしょうか?

オーバーホールの作業工程と、時間がかかっているところの考察

私は別に職人ではないし、職人の知り合いがいるわけでもないので本を読んだりネットで調べたりしてしていろいろ考察してみました。

オーバーホールには大きく分けて以下のような作業工程になっているようです。

1.状態確認

2.洗浄・チェック

3.分解・修理

4.ケーシング

5.仕上がり点検

6.お渡し

まず最初の状態確認の時点で、一旦分解して中身をチェックしているようです。私がどこかの修理店に見積もりを出したときにはまずバラして部品の劣化度合いなどをチェックし、仮にキャンセルしたらまた組み立てて返送する、という流れになっています。

もし正式に依頼する場合は、その時点からさらに1ヶ月かかるということですからこの「状態確認」を抜かした2~6の作業工程で時間がかかっているということですね。

単純に考えて一番時間がかかりそうなのが3の「分解・修理」です。分解した時計の部品ひとつひとつを洗浄し、劣化部品があれば交換、各部に注油し、調整・点検する。非常に精密な作業と熟練した職人の腕が必要だと推察されるので時間はかかると思います。

2の「洗浄・チェック」と5の「仕上がり点検」も多少時間はかかるかもしれませんね。それ以外の工程はそんなにかからないでしょう。

参照:分解掃除(オーバーホール)が必要な理由|SEIKOより

職人の数と修理依頼の数が合っていないのかも!?

あとはやはりある程度技術が必要な作業ですから職人さんの数も限られてくるでしょう。時計業界も職人が高齢化しているようなので新しい人材も期待できません。

一方でたくさん時計修理などの依頼を受けても同時並行でやれる数も限られるでしょう。そのような事情から余裕をみて1ヶ月前後を納期に設定しているのかもしれません。

実際、私も会社勤めをしていて思うのはお客さんから申し込みがあってすぐにその仕事に取り掛かれるかというと必ずしもそんなことはありません。前のお客さんの仕事が終わってからになってしまいますし優先順位もあります。

納期が大幅に送れるとお店の信用問題になりかねないのでそういう観点からもあらかじめ余裕をもった納期にしているのかもしれませんね。

1ヶ月も時計がないけどみんなはどうしてる?

こんな感じでどうしても1ヶ月くらいかかっちゃうオーバーホールですが、みんな時計がない間はどうしているのでしょうか。

私の場合はプロフィールに書いてあるとおり、全部で4本時計を持っているので大丈夫です。他の人も2本以上もっているのでしょうか。

周りの友人やSNSで聞いてみると以下のような意見が多いようです。

  • いい機会だから安い時計を買った
  • 我慢する。時間はスマホで見ればOK

私個人としては1ヶ月も腕時計なしで生活するのは考えられないですねぇ。スマホも便利ですけどポケットからだして電源つけて、と動作が必要なのでパッと時間を確認できる腕時計の利便性にはまだまだ及ばないと思います。

スマホや携帯の修理のように代機というシステムはないので、修理やオーバーホールをお考えのときは時計がない1ヶ月間のことも頭にいれておくとよりよい満足のいく買い物となりますよ。

※余談※
ちなみに、「ウチなら修理は2週間でできますよ!」というところを私は信用していません。速さの裏にはどんなサービスの劣化が隠されているかわかりませんからね。かといってスウォッチのように長けりゃいいってもんじゃありませんけど。

ほかにもいくつかオーバーホール関連の記事がありますので役立つかもしれません。ぜひ読んでみてください。

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